外国語世界へのお誘い

 普段、私たちはどうやって物事を考えていると思いますか?実は私たちはいつも「言葉」という道具を使っていろいろなことを考えているのです!外国語を話す時、まず母語で考えて、それを訳している人が少なくないと思います。バイリンガルの人に訊いてみると、きっと話している言葉で考えて言っているよという答えが返ってくると思います。だから、自由自在に一つの外国語が使えるなら、それは物事を考える道具をもうひとつ手に入れることと同じです。それによって、もう一つの発想、考え方が持てるようになり、感性豊かな人になれるかもしれません。ぜひ、頑張ってください。以下では,中国語とはどんな言葉なのかについて紹介します。



1、私たちの学ぶ中国語

 広大な国土を有する中国には、それぞれの土地に方言があります。中には発音の体系が違うと言われるほどの方言もあり、中国人同士でもお互いに通じません。また中国には56もの民族があり、独自の文字などを持っている民族言語も多く存在しています。このように多くの方言、多くの民族を抱えた中国の共通語として「普通語」が作られました。普通語は北京語の発音を標準音とし、北方方言を基礎方言とし、魯迅の作品をはじめとする現代口頭文の作品を文法の基準とした、現代中国語です。私たちの学ぶ中国語はこの「普通語」です。中国語「普通語」は学校教育や放送などを通じて普及しており、現在は中華社会の公用語です。また国連の公用語としても認められています。



2、中国語の漢字ー簡体字

中国では文盲を一掃して、国の教育水準を高めるために、1956年から1964年までの間に従来の漢字を簡素化した「簡体字」を制定しました。簡略の方法には原則があり、へんやつくりを簡略化したもの(話→话  館→ 現→现 銀→银  問→)、筆画の一部が省略・変形したもの(開→开 飛ぶ→ 豊→)、同音で置き換えたもの(幾→)、草書体の字形を楷書化したもの(東→东 )など、いくつかあります。

日本語の漢字とまったく一緒でも、歴史の中で、意味のほうが大きくかけ離れたものもたくさんあります。たとえば、a.麻雀(中国語ではすずめ) b. 大家(中国語ではみなさん)c. 丈夫(中国語では旦那)d.大丈夫(中国語では男前)e.手紙(中国語ではトイレットペーパー)です。このように日本人には漢語の知識があるせいで、かえって誤解をまねくこともあります。
 
 日本語の漢字には音読みと訓読みがありますが、中国語は基本的に一つの漢字に一つの読み方しかありません。そのため中国語の勉強は一つ一つの単語を単位とする勉強方法より、一つ一つの漢字を単位として勉強したほうが効率的です。現在、この「字本位」教授法、勉強法に関する研究が進んでいます。


3、中国語の特徴
 
 「ピンイン」と声調
 中国語の発音は、「ピンインと呼ばれる中国式のローマ字によって表記されます。これは日本のローマ字や英語の読み方とは異なります。また中国語の単語の各音節には「声調」と呼ばれるものがつき、第一声から第四声まで四種類にわかれているので「四声」とも呼ばれ、意味の区別に大きな役割を果たしています。よく「中国語の発音は難しい」といわれますが、発音は何語であっても外国人にとってやさしいとは言えません。最初は大きく口を開いて、少しオーバーに練習を繰り返していると、その内、だんだん中国語の発音になじんできます。
  
 中国語の文法
  a.時制や格変化がない
  
  ・以前私は出雲に住んでいた、現在私は松江に住んでいる。

     ・・・・・・・以前 我 住在  出云,
 在 我 住在 松江。

  b. 文法の働きは語順などにによって実現する

  ・我吃西瓜。・・・・・・・・・・・私は西瓜を食べます。
  
基本語順は主語+述語+目的語です。
 
 中国語の外来語
 
日本語にはいっぱい文字(平仮名、片仮名、漢字)があり、便利ですね。漢字だけを文字とする中国語は外来語をどう「処理」しているでしょうか?中国語は外来語を大体3種類に分けています。発音重視の場合は当て字を使います。例えば、巧克力(チョコレート)、沙发(ソファー)などがあります。また意味を重視して訳す場合があります。例えば、机器猫(ドラえもん)などがあります。さらに、発音と意味を両方からとる場合もあります。例えば、啤酒(ビール)、これは「beer」の発音を取って、当て字に「啤」また酒の意味を入れて作った言葉です。さらに最近、新しい形の外来語がでて来ました。卡拉OKは(カラオケ)です。漢字の中に英文字が混ざっています。グローバル化の進む今日、中国語の中にも外来語が日々たくさん入ってきます。これから中国語の中の外来語はどうなるか注目したいところです。