公開日 2025年01月08日
2024年11月15日(金)、本学を25年前に卒業した元留学生3名が、本学の在学生、教職員、市民パスポート会員と懇談する特別企画が開催されました。
このイベントは、元留学生の沈鴻翔氏が企画した「島大集藏プロジェクト」の一環として行われました。同プロジェクトは卒業生同士の絆を深め、母校への感謝を共有することを目的としています。本企画は外国語教育センターの王欣教員を中心に準備・実施されました。
懇談会では、25年ぶりに母校を訪問した元留学生たちが、在学中の思い出を振り返りながら、多文化共生社会における国際交流の在り方や人間的成長について語りました。特に大学祭の模擬店にまつわる思い出話は大いに注目を集めました。
「最初は6人だけで、しかも完全に無計画な状態でした」と元留学生の一人がユーモアを交えて話し始めました。 「しかし、準備を進めるうちに、大学祭を訪れていた他の中国人留学生や日本人学生が次々と手を差し伸べてくれるようになりました。最終的には20人以上がチームに加わり、餃子作りやラーメンを茹でる担当、宣伝や販売の担当など、それぞれの役割を担いました。結果として、3日間で売り上げは136万円に達し、素人としては大成功でした!出店の成功はみんなのおかげで、今でもあの時のことは宝物のような思い出です。」
懐かしそうに当時の写真を披露しながら語る元留学生の話に、懇談会の参加者は引き込まれ、驚きと笑いが沸き起こりました。
元留学生たちは、大学祭が異文化交流の舞台となり、多国籍のメンバーと協力したことで友情や絆を深めるきっかけとなったこと、失敗を恐れず挑戦すること、そして協力の大切さを学んだ経験を強調しました。
懇談会後、元留学生たちは片岡副学長を表敬訪問し、収集帳の最後のページに片岡副学長から記念のメッセージが記入され、プロジェクトは集大成を迎えました。
今回のイベントを通じて、参加した在学生や教職員、市民パスポート会員が多文化理解や協力の重要性を実感しました。また、元留学生たちの体験談は、在学生に新たな視点と勇気を与える貴重な機会となりました。
外国語教育センターでは、今後もこのような異文化交流の場を提供し、学生たちが多様な視点を学び成長できる環境づくりを推進してまいります。
当時の大学祭での模擬店前で撮影した集合写真
イベントを担当した王欣教員と元留学生