学生へのメッセージ

 

hn

いろんな人がいて,
いろんな言葉があって,
いろんな文化がある。
だから,おもしろい。

今までの外国語(みなさんの大部分は英語だったでしょうが)学習は楽しいものでしたか。
自分の外国語が実際に通じたという体験を,これまでどのくらいしたことがありますか。

外国語の習得には,それなりの地道な努力の積み重ねがどうしても必要です。 特に世界共通語の英語には,数値として明示できる実用能力が社会から求められており, 島根大学の英語カリキュラムもそれに即したものになっていますから,授業自体はあまり ワクワクするものではないかもしれません。島根大学で初修外国語と呼んでいる英語以外の外国語も,先ず文字を覚えないといけなかったり,発音が大変だったり,語形変化 が次から次へと出てきたりと,初めは戸惑うことも多いのではないでしょうか。

でも,せっかく勉強するのですから,実際に外国語を使ってみましょう。自分の言いたいことが通じる, 相手がそれに反応してくれ,相手の言いたいことも理解できる。外国語を通して,さまざまな体験を いっぱいしてください。日本語なら言わないこと,言えそうもないことも,外国語なら案外 ふつうに表現できてしまう自分自身にびっくりすることがあるかもしれませんね。

外国語教育センターの各外国語には,それぞれ native speaker の先生方がいます。 授業はもちろんですが,それ以外でも外国語教育センターワークステーションで,みなさんが 話に来てくれるのを待っています。思いきって外国語で話しかけて,通じるよろこびをたくさん 味わってください。外国語教育センターワークステーション前の中庭は,インターロッキング舗装で整備されています。 天気の良い日は,屋外で一緒に楽しく coffee break しましょう。

言葉といっても,それは何も外国語に限ったことではありません。いつの日か,みなさんには “a sounding gong or a clanging cymbal” ではなく,人に「通じる」言葉を話せる人, 自分自身の言葉で,自分自身の文化を語れる人になっていてほしいと思います。 外国語教育センターの外国語教育がそのことへの一つのきっかけとなれることを,心から願っています。