公開日 2024年10月01日
2024年6月6日(木)、島根大学松江キャンパスにおいて、
「食のユニバーサルデザイン~留学生と考えるアレルギー・宗教の壁を超えたランチメニュー~」を開催しました。
このイベントには、近隣の保育所の先生方、本学の留学生や日本人学生、本学教職員等を含め50名が参加しました。
園山咲子先生、高野愛美先生のお二人を講師に招き、食物アレルギーや料理のアレンジについて学び、
その後、グループに分かれて「アレルギー・宗教の壁を超えたランチメニュー」を考えました。
アレンジメニュー(1)「ちょーかわちくね?うちらの可楽餅」(アレルギー・宗教対応のコロッケ)
特徴:宗教、アレルギー(特定原材料8品目)の両方に対応するよう、材料を工夫しました。
アレンジメニュー(2)「みんなのまき」(アレルギー対応の恵方巻)
特徴:彩りよし、栄養バランス、バッチリ、みんなが楽しめる、おいしい、コスパがいい、冷めてもおいしい。
アレンジメニュー(3)「ハンバーグ」(宗教対応のハンバーグ)
特徴:大豆(肉の代替)、人参(玉ねぎの代替)、豆腐(卵・つなぎの代替)を使っています。
アレンジメニュー(4)「クッキー」(宗教対応のクッキー)
特徴:卵を使わずにできるクッキーを考えました。
アレンジメニュー(5)「食べると幸せになる野菜クリームシチュー」(宗教対応のクリームシチュー)
特徴:お肉を使わなくても、おいしく、満足できるクリームシチューを考えました。
参加者からは、「保育所での調理活動などでも、固定観念にとらわれる必要はなく、
工夫次第で、みんなが楽しめるものとなることが実感できた。」といった声や、
「宗教上の理由で食べてはいけないものについて、あまり深く考えたことがなかったので、
考える良い機会となった。」といった声がありました。
今後、地域に住む外国人住民の人口が増えていくことが予想されており、
日々の食事だけでなく、学校給食、災害時の避難所での炊き出しまで、
「食のユニバーサルデザイン(食に関する多様性の受入れ)」が求められる機会が
これまでよりも多くなると考えられます。
今回のイベントを通じて、「食のユニバーサルデザイン」の必要性、その難しさ、
そして、それを乗り越えるための価値観や考え方を学ぶことができました。
今後も、様々な観点から「多様性」について考えていく機会を作っていきたいと思います。