令和7年6月14日（土）、第72回中国・四国地区大学教育研究会が島根大学を当番校としてオンラインで開催されました。

本研究会では、「教養教育と総合知の涵養」をテーマに、基調講演、大学事例報告、研究・教育実践の発表が行われ、外国語教育センターでは、「グローバル時代の教養としての外国語教育」、「日本語・日本事情教育と『総合知』の接点～現状と今後の展望～」の2つの分科会を主催しました。

英語・初修外国語分科会では、岩田淳センター長と行重耕平教授が座長を務め、センター所属の教員6名が以下の研究・実践報告を行いました。

• 玉木 祐子 特任講師：「学生が授業する？Miroを使用したピアティーチングの試み」
• Tu Stachus Peter講師：“Bridging Communication Gaps: The Role of Icebreakers in Supporting Interaction in English Speaking and Writing Classes”
• 岡本マイケル准教授：“Using ChatGPT in the EFL Classroom”
• 王欣特任講師：「初修中国語教育における『総合知』涵養の可能性―言語から越境的思考へ―」
• 岡村宏章教授：「初修中国語における漢字教育について―日本と中国の漢字教育を中心に」
• 林河運特任講師：「異文化理解と主体的学びを育む―iPadと体験学習を融合した韓国語授業の実践」

また、日本語・日本事情分科会は中園博美准教授が座長を務め、センター所属の教員2名が以下の実践報告を行いました。

• 中園博美准教授・佐藤智照准教授：「日本語・日本事情教育と『総合知』の接点～島根大学の実践報告～」

両分科会では、教育におけるAI活用や学生主体の授業デザイン、初修外国語教育における文化的アプローチ、日本語共修授業の取り組みなど、現代の教養教育における「総合知」の具体的展開例と課題が共有されました。発表後は参加者間で活発な意見交換が行われ、今後の教育改善や地域大学間の連携強化に向けた貴重な機会となりました。