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法文学部社会文化学科現代社会コース 小楠由希子

●結婚指輪

日本では結婚指輪よりも婚約指輪にお金をかけるが、韓国では結婚指輪の方にお金をかけるのが一般的。また、日本のようにプラチナのシンプルなデザインはまずなく、「キンキラキン・デカイ・派手・大きいダイヤモンド・・・」というイメージがある。しかも、自分たちで選んで買うのではなく、普通、夫の母親がプレゼントしてくれる。

●夫婦別姓

韓国では、結婚しても夫婦別姓である。儒教の教えから、韓国人は血の繋がりを重んじているので、結婚して相手の姓を名乗ることは、先祖にたいしてとても失礼なことになる。ただし、国際結婚の場合はどちらか選択することができる。

●結婚できない血縁

韓国では、8頭身まで結婚ができない。また、同一血縁での結婚はできない。韓国では名前の種類が日本に比べて少ないので、同じ名字の人は多い。同じ名字同士の結婚は少ないが、大昔の先祖のルーツが同じ場合、同族関係とみなされ結婚が認められなかった。2000年には法律の改正で少し緩くなったが、韓国では同じ血縁内での結婚は難しいようだ。

●結婚の習慣

・韓国では、両親が結婚費用を負担することが当たり前。結婚資金を昔から貯めていたり、借金をしてまでも払ったりするそうだ。そのためか、学生結婚も多い。

・韓国人は写真好きで、結婚するに当たって結婚アルバムを作る。価格は大体6~30万円くらい。写真館内での撮影のみのものと、野外撮影のものがあって野外撮影は価格が少し高め。大抵大きい額に入った写真もついてくる。それを部屋に飾るのだが、普通2,3年もすればはずしてしまうカップルが多いらしい。

・韓国では、贈り物に相当気を使っている。結婚する者の家族が、相手の家族に贈り物をする。贈り物は、時計やアクセサリーが多いようだ。国際結婚では、省略することが多い。
また、相手の家族だけでなく、親戚にも贈り物をする。これは、妻になる側が全て持つ。最近では、お金を包んで渡すのが一番喜ばれるようだ。

・家は夫、家具は妻側が用意するのだが、これも、ほとんどお互いの両親が出すものだと言われている。

●結婚の意義

韓国人は、結婚式にこだわる。というのも、「結婚式を挙げずに結婚するのは、周りから祝福されずの結婚」と考えるからだ。そのため、招待客も多ければ多いほど良いと言われる。招待した人が家族や友達を連れてきても全く問題がない。

●結婚式

式の始まりは、お互いの母親たちが手をつないで入場し、一番前の両端にあるキャンドルに火を灯して、招待客におじぎをする。二人が席に着いたら、新郎が入場し、新婦と新婦の父が入場するのだが、最近の韓国では、新郎と新婦が一緒に入場するケースも増えているらしい。

それから、主礼(日本で言う仲人のような人)が、結婚の宣言をし、15分程度話をする。

式が終わると、写真を撮り、招待客は食事へ、新郎新婦とその家族はペベクへ・・・。

●ペベク

ペベクとは、韓国の伝統的な結婚式。ペベク室というものが結婚式場にあって、結婚式が終わった後、家族だけで行う儀式。新郎新婦は、控え室で韓服(チマチョゴリ)を着て、その上からペベク用の服を着る。

最初に写真を撮り、新郎の両親と机をはさんで向かい合わせに座ってお辞儀をする。お酒をついで、両親からお祝いの言葉をもらう。そして、新郎新婦は、白い布を広げて、そこへ栗と棗(なつめ)を投げてもらう。これには、「子供をたくさん授かりますように」という意味がある。

その後、新郎のキョウダイ、新婦の両親も同じことをする。親戚からは、ご祝儀をその時受け取るのだが、そのお金で普通、新婚旅行に行くらしい。

次に、新郎と新婦がお酒を注ぎあって、夫婦の杯を交わす。杯を交わす時は、腕を絡めてお互いに飲ませる。そして、一つの棗を二人でかじり合う。

最後に、新郎が新婦をおんぶしてペベク室を一周する。これは、「これからは、僕があなたの面倒をみますよ」という意味。

●ペベク後

ペベクが終わると食事会に合流。その後、新婚旅行へ・・・。

※韓国の結婚式は、シンプルでかつスピーディーだ。また、半月ほどで結婚式の準備が出来る。

●結婚したら「オバサン」、子供を生んだら「お母さん」

韓国では、結婚したら「アジュンマ」(オバサン)と呼ばれる。また、韓国では子供のお母さんは、「○○(子供の名前)オンマ」と呼ばれる。

《参考》
http://www5f.biglobe.ne.jp/~handshome/marrige11htm
http://www5f.biglobe.ne.jp/~handshome/marrige13htm
http://yaplog.jp/lizhi/archive/135