韓国のスポーツ

総合理工学部電子制御システム工学科 伊木雄一

韓国では様々なスポーツが行われている。その中でも韓国で古くから伝わってきた国技であるテコンドー。そして、2002年のW杯で自国開催し快挙を成し遂げたサッカー。その2つのスポーツから見る韓国の文化と、韓国にどのような影響を与えてきたのか調べた。


· テコンドー 태권도

韓国で古代から伝わるテコンドーは国技として親しまれ、民族の誇りでもある。テコンドーの起源は高句麗時代とされ、軍隊武術や遊びとして伝わってきた。

韓国人とテコンドーはとても身近なもので、韓国のどの都市や村にもテコンドーの道場は存在する。国内の有段者は500万人以上といわれ、人口の約12%。これは3世帯に一人有段者がいることになる。また韓国には10校の大学にテコンドー学科が存在し、専門学校、大学院を併せれば40校以上がでテコンドーを教育と研究のテーマとしている。これほど韓国でテコンドーが親しまれるのは、テコンドーが尊敬・忍耐・礼儀という伝統を学ぶ上で重要な役割を担い、エネルギーとなっているからだと考えられる。

しかし近代スポーツとしてのテコンドーは2000年に始めてオリンピック競技となってまだ始まったばかりだが、近年急速に普及している。これは韓国社会の急激な近代化が成し遂げた成果の一つであり、現在でも韓国でテコンドーが親しまれていることがよくわかる。

· サッカー

韓国のサッカーといえば2002年のW杯を忘れることは出来ない。日韓で共催されたW杯だが、過去W杯で1勝も上げられなかった韓国代表がアジア勢として初のベスト4という快挙を成し遂げた。

自国代表の奮闘に韓国では700万人もの人が街頭応援をし、韓国の試合の視聴率は70%を超えたといわれた。赤いシャツを着た人でソウル市庁前の広場が真っ赤に埋め尽くされた映像が日本でも放送されたのがとても印象的だったのを覚えている。

韓国は自国開催を国際化を進める手段としていたらしい。国民は最初わけもわからず見る人も多かったが、代表が勝ち進んで行く程に注目を増して、この盛り上がりの影響は韓国社会の変革を活性化させるほどだった。また当時監督だったヒディングの考え方はビジネス界でも経営に活かされるとされ、韓国社会変革のシンボル的存在にもなったという。